美容師コラム

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2015.11.22 どうして髪の色は明るくなるの?  髪が明るくなるのは・・・色が流れ出るのかな?
ブリーチ(脱色)を「色を抜く」っていう人もいますよね。でも違うんです。
ブリーチで髪が明るい茶色になるのは、メラニン色素を壊しているから。ブリーチは科学的な変化によって起こります。薬剤の「アルカリ剤」が髪のキューティクルを開き
、その隙間から髪の内部な滲入。髪の中にあるメラニン色素をターゲットに「アルカリ剤と過酸化水素」がアタックして壊す・・・そんなイメージ。



メラニン色素を壊すことで、髪の明るさや色に変化がでるんです。メラニン色素は髪の中に約3%の割合で存在しています。これが0%になれば白髪になりますが、白髪
でもわずかに色素があるために、ほんのり黄色っぽく見えることがあります。黒髪をいくらブリーチしても髪には色素が残り、決して白にはならないんです。
2015.11.22 カラーにはいろんなタイプがあるの?
カラーの種類は、大きく分けると「一時染毛剤」「半永久染毛剤」「永久染毛剤」の3つ。名前でなんとなくイメージが伝わるでしょうか?

「一時染毛剤」はカラースプレーなど、シャンプーで落とせるもの。「半永久染毛剤」は髪の表面を染める薬剤でヘアマニキュアがそうです。「永久染毛剤」はヘアカラーやヘアダイなど、髪の芯まで
染める薬剤。

それぞれの違いをさらに詳しく説明してみると、ヘアカラー「永久染毛剤」は、ブリーチで髪を明るくして色を変えることができるか、できないかで、大きく2つに分けることができます。

ひとつは、「アルカリカラー」といって、ブリーチ力があり髪を明るくしながら染まります。

ただし、アルカリ性なので、ダメージする可能性があります。もうひとつは、「弱酸性ヘアカラー」。ブリーチ力はないので、髪は明るくすることはできないのですが、弱酸性のため、ダメージはほとんどありません。髪は弱酸性(PH4.5〜5.5)で安定するので、メンテナンスカラーとしても活用できます。弱酸性タイプのヘアカラー
は美容室だけのアイテムです。
2012.01.05 サロンカラーとホームカラーの違いはなんですか?どちらも同じクリームを塗っているようにみえるんですが・・・。
それは、カラーの2剤に大きな違いがあるからなんです。サロンで染めることのメリットは、2剤の使い分けができるというのが最大のポイント。染料の入った1剤に種類があるのと同じで、2剤の過酸水素にも濃度の違いがあり、髪の状態や目的で使い分けをしてるんです。カラーをする人の多くは、月に1回など継続している人。




つまり、髪の90%は既染部の状態。その上からカラーをしても、残ったカラーやダメージによって色ムラや傷みができてしまうんです。そこで、髪の状態によって2剤の使い分けをするんです。ホームカラーの2剤の濃度は6%、対してサロンの2剤は1〜6%があり使い分けができるんです。過酸化水素はブリーチに深く関係するので必要以上の濃度は髪のダメージに直結です。髪の状態に合わせて薬剤をチョイスでき、カラーバリエーションも豊富なのがサロンカラーです。



もうひとつ、においの違いについて。カラー独特の刺激臭が気になると思いますが、サロンのカラーは髪や皮膚へのダメージを抑えるために、揮発性(自然に蒸発)
のアルカリ剤(アンモニア水)を使っています。そのため、においは感じるけれど髪に残留しにくいメリットがあります。


市販のホームカラーは、このツンとしたにおいを解消するため、においの少ないアルカリ剤がメインです。
においは少ないのですが、髪、皮膚に残留しやすく、大きなダメージにつながります。
においにもこんな違いがあるなんて・・・意外じゃないですか。

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