美容師コラム
- 2015.11.22 カラーやパーマの前にトリートメント・・・必要?パーマ液をつける前にトリートメント・・・前はしたかな?
- 傷んでいる髪は、キューティクルの内側にある間充物質が髪から流れ出てしまい、スカスカに穴が開いた状態になっています。
こんな穴のある髪を、ポーラスヘアといいます。ポーラスヘアは弾力がなく、この状態で髪全体に同じようにパーマをすると、根元と毛先ではかかりにムラができてしまいます。カラーについても同様です。そこで、ポーラスヘアの穴の部分にトリートメントでタンパク質を補い、一時的にふさいであげます。
パーマやカラー剤が簡単に出ていかないように、髪の内部をいっぱいにしてあげます。
もちろん、せっかくふさいでも水で流れてしまえば意味がないので、特に傷んだ毛先は油性のトリートメントで包んであげることも大切です。
すると、皮膜効果でキューティクルを保護するクッションの役目もかねて、薬剤に負けない状態へ髪をリセットしてあげます。
もう少し詳しく説明すると、タンパク質にも大小さまざまな穴があります。同じく髪のダメージも大小さまざまです。小さな穴に大きなタンパク質を補おうとしても入らないし、大きな穴に小さなタンパク質を補ってもふさげない・・・これを見極めて補給するのも美容室でしかできないトリートメント、大切です。